国会議員に毎月100万円
“日割り支給”法案提出へ

国会議員に毎月100万円支払われる「文書通信交通滞在費」について立憲民主党は、歳費と同様に日割りで支給する仕組みに改めるべきだとして、次の臨時国会に必要な法案を提出する方針を確認しました。

国会議員に毎月100万円支払われる「文書通信交通滞在費」をめぐっては、先月31日の衆議院選挙で初当選した議員などにも先月分が全額支給されていて、与野党から見直しが必要だといった声が相次いでいます。

立憲民主党は執行役員会で対応を協議し、国会議員の給与にあたる歳費と同様に日割りで支給する仕組みに改めるべきだとして、次の臨時国会に必要な法案を提出する方針を確認しました。

福山幹事長は、記者団に「文書通信交通滞在費については立法府として、ある意味見過ごしていた部分があった。まずは党として法案をしっかりと提出することから始めたい」と述べました。

自民 茂木幹事長「初当選議員にも全額支給は違和感」

自民党の茂木幹事長は、党の役員会で「新人などへの全額支給は違和感がある」と述べ、適切な対応を検討するよう指示しました。

これに対し、高木国会対策委員長は「議院運営委員会で各党と相談したい」と応じ、必要な法改正も含め与野党で対応を協議する考えを示しました。

このあと、茂木氏は記者会見で「まずは各党の自主的な取り組みが必要だ。自民党としては、新人や元議員は全額を返金してもらうなど、国民から見ておかしいという形にならないよう、適切な対応を速やかにとりたい」と述べ、党で集めて寄付するなど、対応を検討する考えを示しました。

公明 山口代表「違和感もつ国民は多い」

公明党の山口代表は、記者会見で「違和感をもつ国民は多いと思うので、党としての対応を検討していきたい。一方で、国民のために当選後、直ちに活動することも有権者からの求めであり、議論して合意を作っていくことが大事だ」と述べました。

維新 大阪府 吉村知事「おかしいという判断 大きな一歩」

日本維新の会の副代表を務める大阪府の吉村知事は、記者団に対し「自民党から見てもおかしいという判断で、大きな一歩だ。次の一歩として、文書通信交通滞在費の領収書を出すのを当たり前のこととする提案をするので、与党にも野党にもご理解をいただきたい」と述べました。

また、みずからが大阪市長選挙に立候補するため衆議院議員を辞職した、平成27年10月分を全額受け取っていたことについて「これは寄付する。ブーメランが刺さったようだが、おかしなことをただせてよかった」と述べました。

共産 小池書記局長「抜本的な見直しが必要」

共産党の小池書記局長は、記者会見で「東京都内在住の国会議員にも滞在費という名目で一律の金額が支給されるなど、不合理で問題のある制度であり、以前から抜本的な見直しが必要だと訴えてきた。日割りでの支給に改めるのならば当然賛成するがそれだけで解決する問題ではない」と述べました。

各党の対応は

日本維新の会が15日、党として寄付する方針を明らかにしたのに続き、自民 公明両党も新人や元議員に対し先月分の全額を前職の議員には衆議院解散からの日割りでおよそ55万円の寄付を求めることにしていて、立憲民主党などほかの野党も対応を検討しています。

また日本維新の会をはじめ立憲民主党や国民民主党が在職日数に応じて日割りで支払う制度に改めるべきだとして法改正を目指しているのに対し、与党側も応じる構えを示し来月召集される臨時国会に向けて協議が行われる見通しです。

一方、野党内にはそもそも文書交通費の使いみちが不透明だとして領収書の提出を義務づけるなどの抜本的な見直しを求める意見もあり、与野党協議では制度の在り方が論点になることも予想されます。