「IR誘致の撤回を宣言」
横浜市議会で所信表明

横浜市の山中竹春市長が、当選後、初めて市議会に出席し、カジノを含むIR=統合型リゾート施設の誘致撤回を正式に宣言しました。

先月の横浜市長選挙で当選した山中市長は10日、初めて市議会に出席し、所信表明を行いました。

この中で、山中市長は「多くの市民の声に応え、IR誘致の撤回をここに宣言する。事業者選定のプロセスを直ちに中止し、来月1日にはIR推進室を廃止する。予定地の山下ふ頭については、横浜の発展の原動力になってきた歴史と特性を踏まえ、再開発に向けた検討を進める」と述べ、IR誘致の撤回を正式に宣言しました。

また、新型コロナ対策としてワクチン接種の加速化や検査体制の拡充、医療提供体制の確保、それに自宅療養者の支援などに取り組んでいく考えを示しました。

さらに「地下鉄やバスなどに乗る際の敬老パスの自己負担ゼロ、子どもの医療費ゼロ、出産費用ゼロの、3つのゼロの実現を目指す」と述べました。