「使われていないめ池
廃止も検討を」齋藤農相

西日本を中心とした記録的な豪雨でため池が決壊し、大きな被害が出たことを受けて、齋藤農林水産大臣は記者会見で、全国のため池のうち13万か所を対象に緊急点検を行い、使われていない場合には廃止も検討する考えを示しました。

今回の記録的な豪雨では、広島県や兵庫県、京都府などで合わせて21か所のため池が決壊し、下流にある住宅が流されるなどの被害が出て、広島県福山市では3歳の女の子が死亡しました。

これを受けて農林水産省は、来月末をめどに、下流に住宅などがある全国のため池を対象に緊急点検を行うよう要請しています。

齋藤農林水産大臣は20日の閣議のあとの記者会見で、緊急点検の対象は全国に20万か所あるため池のうち、7割に当たる、13万か所になるという見通しを明らかにしました。

そのうえで齋藤大臣は「これから台風シーズンにもなるので対策が必要なため池には応急処置をしていく。ため池の在り方の見直しも急いで行い、全く使われていないため池は廃止も検討しないといけない」と述べ、ため池が使われていない場合には廃止も検討する考えを示しました。