菅首相 総裁選に立候補せず
自民党臨時役員会で表明

菅総理大臣は自民党の臨時の役員会で今月行われる自民党総裁選挙に立候補しないことを表明しました。これにより今月末に総裁としての任期が満了するのに伴い、総理大臣を辞任する意向とみられます。

自民党は3日午前11時半すぎから党本部で臨時の役員会を開き、およそ10分ほどで終了しました。

出席者によりますと、この中で菅総理大臣は今月17日告示、29日投開票の日程で行われる自民党総裁選挙に立候補しないことを明らかにしました。

これにより今月末に総裁としての任期が満了するのに伴い、総理大臣を辞任する意向とみられます。

また、来週6日に行いたいとしていた党役員人事についても実施しない考えを示しました。

菅首相 記者団の質問に何も答えず

菅総理大臣は自民党本部から総理大臣官邸に戻った際、記者団が「自民党役員会での発言内容について教えてください」と質問したのに対し、何も答えませんでした。

政府関係者「コロナ対策に専念」

政府関係者によりますと、菅総理大臣は、自民党の臨時の役員会で「コロナ対策に専念したい。出馬すべきではない」と述べたということです。

立民幹部「驚くことではない」

立憲民主党の幹部の1人は、NHKの取材に対し「菅総理大臣の政治的な力は日に日に弱くなっていたように見えたので驚くことではない。自民党総裁選挙を経て新しい総理大臣が選ばれることになるが、誰がなってもこの間の自民党政治の問題点を追及して戦うだけだ」と述べました。