「1票の格差」2倍超え
衆院で最大2.047倍

いわゆる「1票の格差」を、ことし1月1日現在の住民基本台帳をもとに、NHKが試算したところ、最大で衆議院は2.047倍で、2年連続で2倍を超えました。

NHKは、総務省が発表した、ことし1月1日現在の住民基本台帳をもとに、衆議院の選挙区ごとの人口を試算しました。

それによりますと、衆議院の289の小選挙区で人口が最も多いのは「東京22区」の56万962人で、最も少ないのは「鳥取1区」の27万4046人でした。

いわゆる「1票の格差」は、最大で2.047倍となり、4年ぶりに2倍を超えた去年から、さらに0.031ポイント拡大しました。

また「鳥取1区」との格差が2倍以上の選挙区は「東京22区」も含めて15あり、去年に比べて9つ増えました。

衆議院選挙の小選挙区の数は、1票の格差の抜本的な是正に向けて、新たな計算方式で都道府県の割りふりが見直され「10増10減」になる見通しですが、秋までに行われる次の選挙は、今の選挙区のまま実施されることになっています。

一方、参議院の45の選挙区では、議員1人当たりの人口が最も多いのは「宮城選挙区」の112万9781人、最も少ないのは「福井選挙区」の37万9430人で、1票の格差は最大で2.978倍となり、1年前に比べ0.011ポイント拡大しました。