五輪中の感染急拡大
安全安心確保に努めている

東京都の小池知事は、オリンピック期間中に都内で感染が急拡大していることについて、記者団から「都内は安全安心な状況か」と質問されたのに対し「病院、宿泊療養、自宅療養の体制の充実を進めている。その確保に努めているところだ」と述べるにとどめました。

30日の記者会見で小池知事は、記者団から「安全安心なオリンピックの開催を掲げてきたが、開催都市の東京は今、安全安心な状況か」と質問されました。

これに対して小池知事は「医療提供体制は厳しい状況だが、病院、宿泊療養、自宅療養の体制の充実を進めている。『デルタ株』は感染力が強いということを、よりご理解いただき、皆さんと危機感を共有しながら対策を進めていきたい」と述べました。

このあと記者団が「東京は安全・安心が維持できているという立場か」と重ねて問うたのに対して「その確保に努めているところだ」と述べるにとどめました。

また、小池知事は、政府の分科会の尾身会長が、感染が増える要素の一つとしてオリンピックをあげていることについて「20%を超えるテレビ視聴率をあげているということは『ステイホーム』につながっていると考えられる。オリンピックはそういう意味で『ステイホーム』に一役買っている」と述べました。

そして、記者団が「大会が外出を呼び起こす誘因になっている指摘があるが、どう考えるか」と質問したのに対し「それはむしろ分析していただければと思う」と述べました。