千葉県知事 緊急事態宣言を
要請へ 埼玉県も選択肢に

千葉県の熊谷知事は、県内の感染状況について「第3波と言われている年末年始の状況をはるかに超えることは間違いない」としたうえで、早ければ28日にも県の対策本部会議を開いたうえで国に緊急事態宣言の発出を要請する考えを示しました。

千葉県の熊谷知事は27日、報道陣の取材に応じ、県内の感染状況について「感染者数そのものは第3波と言われている年末年始の状況をはるかに超えることは間違いない。65歳以上のワクチン接種が進んで、重症患者の数は抑えられているが中等症の患者が着実に増えていて、さらに増えていくところが今回の感染の波のいちばん苦しい難しい点だ」と述べました。
そのうえで、先週から国や埼玉県、神奈川県などと緊急事態宣言について協議を進めてきたとして「直近の感染状況を見ると、政府との協議が整わなかったとしても我々とすれば手続きに入りたい」として早ければ28日にも県の対策本部会議を開いて緊急事態宣言の発出を政府に要請する考えを明らかにしました。
そのうえで「緊急事態宣言で全てが変えられるわけではないが、まん延防止等重点措置で抑えられる状況ではない。持病があるなどハイリスクの人がワクチンを接種するまでの1、2か月の短期的な時間軸で何とか持ちこたえていく必要がある」として、宣言の期間についてワクチン接種の状況を踏まえて国が見通しを示すべきだと述べました。

埼玉 大野知事 緊急事態宣言の要請も選択肢に

埼玉県の大野知事は、県内の新型コロナウイルスの感染状況について「ペースも極めて速く、短い時間で極めて深刻な状況になっている」として、緊急事態宣言の要請も選択肢に入れながら早急に効果的な対策をとる考えを示しました。
埼玉県内では、連日、感染者数が前の週の同じ曜日を上回り、感染の拡大が続いています。
これについて埼玉県の大野知事は、27日の定例会見で「数だけでなくペースが極めて速く、短い時間で極めて深刻な状況になっている」と述べ、危機感を示しました。
そのうえで緊急事態宣言の要請も選択肢に入れながら神奈川県や千葉県と意見を交わし、国にも県の考えを伝えていることを明らかにしたうえで、早急に対策をとる考えを示しました。
また、「埼玉から東京に行って感染する人が多いと感じていて、人流をしっかり抑えなければならない」と述べ、若い世代の移動を抑え、夜間や休日の対策に力を入れる考えを明らかにしました。