池田市長サウナ持ち込み反省
パワハラは否定 会見3時間

市役所に家庭用サウナを持ち込むなどし、今月30日付けで辞職する大阪・池田市の冨田裕樹市長が27日、記者会見し、市議会の百条委員会が認定した職員へのパワハラなどの問題について、「私はしていない」などと反論しました。

池田市の冨田市長をめぐっては、市議会の百条委員会が、家庭用サウナを市役所に持ち込んでいたことや、職員へのパワハラなどを認定したうえで、「市長としての資質に著しく欠ける」とする報告書をまとめ、冨田市長は、今月30日付けの辞表を提出しました。
こうした中、冨田市長は27日、市役所で、およそ3時間にわたって記者会見し、みずからの見解を説明しました。
このうち、家庭用サウナを持ち込んだことについては、「市の庁舎に私物を設置する規定が存在せずルールに沿って物事を進めていなかったことを市長として真摯(しんし)に反省している」と述べました。
一方、職員へのパワハラについては、「私はパワハラなどしていない。暴言を吐いたり、精神的肉体的な苦痛を与えたり恣意的(しいてき)に人事権を行使するようなことも一度も行ったことはない」と反論し、百条委員会に対しては、「委員会の設置に賛成の議員のみで構成されており、私への十分な聞き取りも行われておらず不当なものだ」と批判しました。
そのうえで、みずからの辞職に伴う市長選挙に改めて立候補する意向を表明しました。
池田市長選挙は来月22日に告示され、29日に投票が行われます。