宮城県知事 五輪サッカー
観客入れて開催する考え

宮城県の村井知事は、県内で行われる東京オリンピックのサッカーの試合について改めて観客を入れて開催する考えを示しました。

宮城県利府町で行われる東京オリンピックのサッカーの試合をめぐっては、村井知事が観客を入れて開催する考えを示しているのに対し、会場に隣接する仙台市の郡市長は無観客で開催するよう大会の組織委員会に要請し、地元で意見が分かれています。

村井知事は記者会見で「私の考え方に変わりはない。オリンピックのサッカーの試合が行われる今月24日には野球の日本代表の強化試合が仙台市で行われ、1万3000人の観客が訪れる。仙台市中心部に観客を入れて利府町には入れられないというのはおかしい」と述べ、改めて観客を入れて開催する考えを示しました。

一方で記者団が「大会の組織委員会から無観客での開催を要請された場合はどうするのか」と質問したのに対し「組織委員会が無観客で行ってほしいということであれば、それに従う」と述べました。

仙台市 郡市長「無観客の方が安心、安全」

村井知事が改めて観客を入れて開催する方針を示したことについて、仙台市の郡市長は「無観客にしていただいた方が安心、安全だろうという気持ちは変わらない」と述べ、無観客で実施すべきだという考えを重ねて示しました。

一方、村井知事から指摘された、今月24日に野球の日本代表が仙台市内の球場で1万3000人の観客を入れて強化試合を行うことについては「市として無観客の要請はしていない。主催する団体・企業が感染対策を徹底し、それに観客が従って行動することになっている。一方、オリンピックで懸念しているのは組織委員会が直行直帰を呼びかけているだけで、それ以上の具体策が何ら示されていないことだ」と述べました。