雨が盛り土に浸透して崩壊
熱海 土石流で静岡県副知事

静岡県熱海市で起きた大規模な土石流について、静岡県の難波副知事が会見を開き「降り続いた雨が盛り土に浸透して崩壊した」などと述べ、土石流は川の上流部にあった盛り土が崩れたことが原因だとする見方を示しました。

今月3日、熱海市伊豆山地区で起きた大規模な土石流では、逢初川の最も上流部で盛り土が崩れて被害が拡大したと見られていて、静岡県は土石流の原因について調査を進めています。

13日は静岡県の難波副知事が会見し、これまでの調査で分かった盛り土の崩壊のメカニズムについて「降り続いた雨が盛り土に浸透したことで、大量の泥水が盛り土の下部から流れ出て、盛り土が下から上に向かって連鎖的に崩れていった」と説明しました。

難波副知事によりますと、盛り土が造成されたのは水が集まりやすい逢初川の最も上流部で、熱海市では今月1日から3日に土石流が起きる前までの累積で、平成23年以降で最も多い449ミリの雨が降ったということです。

さらに、盛り土は土砂の崩壊や流出を防ぐ安全対策が不十分だったとみられるほか、盛り土以外の場所では大規模な土砂崩れのあとがほとんど確認できていないということです。

このため難波副知事は、土石流は川の上流部にあった盛り土が崩れたことが原因だとする見方を示しました。

県によりますと盛り土の一部は残っていますが、「直ちに崩落する危険性は低い」としていて、二次災害を防ぐための対策を進めることにしています。

被害大きいエリア 生活インフラ早期復旧見込めず

静岡県熱海市で起きた大規模な土石流では、これまでに11人が亡くなり、今も17人の行方が分かっていません。被害の大きかったエリアでは水道など生活インフラの早期の復旧が見込めないことがわかり、自宅に戻れない人たちへの支援も課題となっています。

今月3日、静岡県熱海市の伊豆山地区で起きた大規模な土石流では、住宅などおよそ130棟が被害を受けました。

13日、新たに1人が遺体で見つかり、亡くなった人は11人になりました。

一方、今も17人の行方が分からないままで、14日も捜索が続けられることになっています。

しかし、現場周辺は道幅が狭いため重機を入れられないエリアも多く、手作業での活動を余儀なくされています。

一方、熱海市によりますと、伊豆山地区では一時、1100戸が断水し、これまでにおよそ7割が復旧しましたが、水道管が破損するなどして早期の復旧が見込めない住宅が240戸あることがわかったということです。

このほか電気やガスでも早期の復旧が難しいエリアがあるということです。

熱海市内では、521人がホテルでの避難生活を余儀なくされていて、自宅を失った人だけでなく、自宅に戻れない人たちへの支援も課題となっています。