きっかけは、あなたのそばに

テレビのバラエティ番組で活躍中のタレント、井上咲楽さん。
国会議事堂に通ったり、各地の選挙戦を追っかけたりしています。
東京都議選を前に井上さんにインタビューしました。
「政治なんて」「選挙なんて」と思ってる人ちょっと見てみてください。
(聞き手 選挙プロジェクト 桜田拓弥)
政治に興味を持ったのは高校生の頃
テレビから聞こえてきた耳慣れないことばが気になって「生きものの名前かなあ」と調べてみると、政治家の名前だったそうです。
衝撃を受けたという井上さんですが、今では「井上咲楽 政治」と検索すると、さまざまな政治家との2ショットが出てきます。
実際、政治家の印象ってどうですか?

でも自分もまだ21歳だし、政治家の人たちからしたら子どもじゃないですか。
政治家に質問する時はストレートに答えて欲しいなって思うんですけど、全く違う答えが返ってきちゃうこともあって、なめられちゃって悔しい思いをすることも多いんですよね。
それでも、みんな若い人に訴えたいんだなっていうのはすごく感じます。
若い人に訴えたい政策もいっぱいあるんだけど、興味を持ってくれないとなるとどうしても投票に行ってくれる層に訴えかけなくてはいけない。
そうしないと政治もできないからしょうがないですけど。
だから少しでも若い人に興味持って欲しいですよね」
気持ちよく“政治を語る”には
井上さんも、高校生の頃は、“意識高い系”“ちょっと変わった人”と見られるのが怖くて友達とは政治の話はしなかったそうです。
メディアに登場する機会が増えた今も、気持ちよく“政治を語る”ことができないと明かしてくれました。

私、勉強不足なのは自覚しているんですけど、ちょっとでも分からないことがあるとそこをつつかれて『勉強不足だコイツは~』って言われちゃうじゃないですか。
そうしたことが政治について語りづらい雰囲気を作っちゃうのかな」
SNSでもアプリでも
そんな井上さんに聞いてみました。
ズバリ、「どうしたら選挙や政治に興味がわくと思いますか」
「私もずっと考えているんですけど、興味がある側の立場からすると不思議なんですよね。
今はみんなスマホ持っているしSNSでも必ずニュースの項目があって流れてくる。
私からみたら、こんなところにも政治の話題がある。
こっちのアプリでも、あっちのアプリでも同じ話題やっているから盛り上がってるんだなと思って同級生や友達に聞くと、なにそれって返って来るじゃないですか。
え、絶対目にしてるでしょと思うんですけど、興味ない人からしたら目につくところにあっても入ってこないんですよ。
だからその人の家の玄関にあろうとも、きっと目にも頭にも入ってこないと思うんです。
本当に内容に興味を持たないと難しいと思うんですよね。
視覚的に目に入ったところでそれが興味ないって思ったらきっと頭にもいれないんですよ」
むむむ、鋭い…
それ自体に興味はなくても、周りで自分に関わってくるものってどこかに必ずちりばめられていると思うのでそういうことを拾って見ていくと面白い発見があるかもしれないですよね」
コロナと政治を考えた
なるほど。
実は政治も身近なものだということですね。
ではコロナ禍の今はどうですか?
「この1年半、コロナ禍で政治が大切なんだと実感した人は多かったんじゃないかと思います。
若い人から年配の方までみんな関わってくるじゃないですか。
学生だったら給付金はどうやって申請したらいいのかとか、どれくらい出るんだろうとか。
飲食業界ではコロナ禍でどんな方針が出されるのかとか。
そういうことも政治を見ていくと分かることってあると思うし、どこがどんな政策を打ち出しているのか、関心を持って見る人は増えたと思います」
きっかけは、あなたのそばに
最後に、投票に行こうかどうか迷っている人に井上さんからメッセージが。

せっかく今回の選挙で争点になるんだから、興味を持ってみるチャンスだと思います。
今回の選挙こそ、みんな自分の身に関わってくることが政策の中に絶対あるので、ぜひしっかり政策を見て判断して投票に行って欲しいなと思います!」

- 選挙プロジェクト記者
- 桜田 拓弥
- 2012年入局。佐賀局、福島局を経て選挙プロジェクト。今回の都議選は3か月の息子と投票に行きます。