害の把握は一部
拡大していく」齋藤農相

農林水産省は、記録的な大雨で、広島県と福岡県、それに兵庫県の合わせて5か所のため池が決壊する被害があったことを明らかにしました。

農林水産省によりますと、決壊したのは、広島県の福山市にある「勝負迫下池」と、竹原市の「柏谷池」、北広島町の「向迫田ため池」、福岡県の筑前町にある「中島池」、それに兵庫県の川西市にある「石打谷池」の合わせて5か所のため池です。

農林水産省は、8日朝に緊急の対策本部を開き、この中で齋藤農林水産大臣は、福山市のため池の決壊で、住宅1棟が流され、1人が行方不明になっていることを説明しました。

そして、齋藤大臣は「農林水産関係の被害状況の把握は一部にとどまっており、被害は拡大していくものと見られる」と述べ、自治体などと連絡をとり、農作物や農業用施設の被害の把握に努めるとともに、被害の拡大防止に全力を尽くすよう指示しました。