北海道と札幌市
「医療非常事態宣言」

札幌市で新型コロナウイルスの感染が急速に拡大し、医療体制は危機的な状況にあるとして、北海道と札幌市は5日、医師会や医療関係団体とともに「札幌市医療非常事態宣言」を出しました。

宣言の中で、札幌市内の状況について「感染者の急増で入院患者が過去最多となり、入院が必要な人でも市内の医療機関では受け入れ先がなく、市外の医療機関への搬送をお願いせざるをえない状況にある」としています。

そのうえで、「このままでは、入院ができず自宅などで待機する患者が数多く発生し、入院を待つ間に亡くなる最悪の事態も発生するのではないかと危惧される。市民の命が危険にさらされており、医療の非常事態と言ってもいい状況で、札幌市の医療体制は、もう限界だ」としています。

そして、道や札幌市などは市民に対し、感染の拡大を抑え込むためマスクの着用や消毒、ソーシャルディスタンスの確保など基本的な対策を講じるとともに、市内ではできるかぎり、外出やほかの地域との行き来を控えることを徹底し、飲食の場面での感染リスクを下げるための行動を実践するよう協力を求めています。