処理水「飲めるのでは
普通の話」麻生副総理

東京電力福島第一原子力発電所で増え続けるトリチウムなど放射性物質を含む処理水を、海へ放出する方針を決めたことに関連して、麻生副総理兼財務大臣は、閣議の後の会見で、処理水について、WHO=世界保健機関が示す飲料水の基準を下回る濃度まで薄めるとしていることを踏まえ、「飲めるんじゃないですか。普通の話ですよね」と述べました。

東京電力福島第一原子力発電所で増え続けるトリチウムなど放射性物質を含む処理水の放出の決定にあたって政府はトリチウムの濃度を国の基準の40分の1、WHOが示す飲料水の基準で、7分の1程度に薄めるとしています。

これに関連して、麻生副総理兼財務大臣が、今月13日、処理水について「飲んでもなんてことない」と発言したことを念頭に、中国外務省の趙立堅報道官は14日の会見で、「飲めるというのならば、飲んでから言ってもらいたい」と述べ、批判しました。

これについて、麻生大臣は16日の閣議のあとの会見で、報道陣から中国側の批判に対する受け止めを問われたのに対し「WHOの基準では、7分の1まで希釈してあるというものでそこがいちばん肝心だ。飲めるんじゃないですか。普通の話ですよね」と改めて述べました。