在日アメリカ軍などが使う施設の建設計画が進められている鹿児島県の馬毛島の地元市長から、改めて計画に反対する考えを伝えられたことについて、岸防衛大臣は環境影響評価の手続きを進めるなどして、引き続き地元の理解を求めていく考えを示しました。

鹿児島県の馬毛島に、在日アメリカ軍の空母艦載機の訓練などに使われる自衛隊施設を建設する計画について、ことし1月に再選された地元・西之表市の八板市長は12日、防衛省を訪れ、改めて反対する考えを伝えました。

これについて、岸防衛大臣は記者会見で「わが国を取り巻く安全保障環境が厳しさを増す中、施設整備の重要性が高まっており、地域の平和と安定につながるものだと、ご理解いただきたいと防衛省側から申し上げた」と説明しました。

そのうえで、岸大臣は今後、地元が抱いている疑問に応えるためにも、環境影響評価の手続きを進めるなどして、引き続き地元の理解を求めていく考えを示しました。