愛媛県職員約30人が送別会
県は「ルール順守」と説明

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、先月下旬、愛媛県庁の職員およそ30人がホテルの宴会場で送別会を開いていたことが分かりました。愛媛県は、毎日顔を合わせている人たちと行っており、県が示した当時のルールを守っていたとしています。

愛媛県によりますと、この送別会は先月24日の夜に松山市道後のホテルの宴会場で開き、当時の課長を含むおよそ30人が参加したということです。

愛媛県は先月1日に「歓送迎会などは日頃会わない人との長時間・大人数を避ける」などと県民に呼びかけていたほか、送別会が開かれた先月24日の会見では、県職員の対応として「年度明けの歓迎会などはおおむね10人以内にとどめる」と説明していました。

愛媛県はこの送別会について、食事はコース料理で座席の間隔は十分とっていたうえ「毎日顔を合わせている人たちと行っており、課としては当時のルールを守っていたという認識だ」と説明しています。

愛媛県は感染拡大が続き、8日、県独自の警戒レベルを3段階のうち最も高い「感染対策期」に初めて引き上げています。

送別会を実施した愛媛県の担当課は「今後、参加した職員に聞き取りを検討したい」としています。

大人数の送別会をめぐっては、厚生労働省や大阪市などでも職員が開いたことが分かっていて、行政のトップが陳謝する事態になっています。