大阪 吉村知事“まん防”適用
要請の考え 政府対応検討へ

新型コロナウイルスの感染状況について、大阪府の吉村知事は府内では感染の第4波に入ったという認識を示し、近く、法律に基づく「まん延防止等重点措置」の適用を要請する考えを示しました。
政府は、今後数日間、府内の感染状況などを見極めるとともに、吉村知事の意向も確認しながら対応を検討していく方針です。

新型コロナウイルスの感染状況について、政府は関西圏で増加傾向が顕著で、首都圏も微増傾向が続いているほか、宮城や沖縄などでも増加傾向にあると分析しています。

大阪府の吉村知事は「府内では、感染の第4波に入ったと分析している」と述べたうえで、緊急事態宣言が出されていなくても、集中的な対策を可能にする「まん延防止等重点措置」の適用を近く、国に要請する考えを示しました。

菅総理大臣は、西村経済再生担当大臣や田村厚生労働大臣らから各地の感染状況などの報告を受け、対応を協議しました。

政府は、今後数日間、府内の感染状況などを見極めるとともに、吉村知事の意向も確認しながら対応を検討していく方針です。

一方、宮城県の村井知事は、独自に出している宣言の効果などを見極めたいとしたうえで「今のところ、まん延防止等重点措置の適用を要請するつもりはない」と述べました。

政府としては、宮城や沖縄などでも感染の拡大が懸念されるとして、引き続き状況を注視し、西村大臣が各知事とも連絡を取りながら対応していくことにしています。