菅首相 コロナ再拡大防止と
経済活動の再開支援の考え

新型コロナウイルス対策をめぐり、菅総理大臣は、自民党の役員会で、感染者数が増加している地域もあるとして、感染の再拡大防止に全力であたる一方、感染状況が落ち着いている地域では経済活動の再開を支援していく考えを示しました。

この中で、菅総理大臣は、新型コロナウイルスの感染状況について「地域によっては、新規感染者が増加しており、感染の再拡大に警戒感をもって自治体とも緊密に連携しながら対策を徹底しているところだ」と述べました。

一方で「感染状況などが落ち着いている都道府県では、4月から同一県内の旅行を喚起するため、県独自の取り組みに対し財政支援を行っていく。リバウンドの防止を最優先に取り組みながら、地域経済をしっかり支えていきたい」と述べました。

また、政府が提出した法案にミスが相次いでいる問題を受けて、菅総理大臣は「国会審議にご迷惑をおかけしたことをおわび申し上げる。原因究明と再発防止にしっかり取り組みたい」と陳謝しました。

各地の感染状況など報告受ける

新型コロナウイルス対策をめぐり、菅総理大臣は29日夕方、総理大臣官邸で、西村経済再生担当大臣や田村厚生労働大臣らと会談し、大阪府の吉村知事が近く、国に対し「まん延防止等重点措置」の適用を要請する考えを示したことも踏まえ、各地の感染状況などについて報告を受けました。

会談のあと、西村大臣は、記者団に対し「それぞれの知事の考え方について、状況を報告した」と述べました。

立民 枝野代表「政治そのものを変えるしかない」


立憲民主党の枝野代表は、党の役員会で「東京は完全に感染のリバウンドに入り、一足早く緊急事態宣言を解除した大阪は第4波と認めざるをえない。検査拡大や補償もなく国民にただお願いするだけでは、暮らしも経済もめちゃくちゃになってしまう。対策を変えない政府や地域は、やはり政治そのものを変えるしかなく、国会の内外で戦っていきたい」と述べました。