聖火「密回避に一層留意を」
官房長官が大会組織委に伝達

栃木県で行われている東京オリンピックの聖火リレーで、沿道に多くの観客が詰めかけ、一部で密集が起きたことを受けて、加藤官房長官は、大会組織委員会に対し、密状態の回避に一層留意するよう伝えたことを明らかにしました。

栃木県で行われている東京オリンピックの聖火リレーをめぐり、大会組織委員会は、28日、沿道に多くの観客が詰めかけ、一部で密集が起きたとして、感染対策などを徹底する方針です。

加藤官房長官は、29日午前の記者会見で「組織委員会によると、短時間でピンスポット的に密集したが、聖火リレーを中断するほどの混乱はなかったとのことだ。政府としても、担当の事務局から組織委員会に対し、密回避に一層留意するよう伝えた」と述べました。

そのうえで「組織委員会としては、事前の密回避への協力の呼びかけをさらに強化するほか、著名人ランナーの走行区間では観覧ができないことの周知について、都道府県の実行委員会と緊密に連携し、対応していくと聞いている」と述べました。