車いすの議員初の直接投票
“誰もが活動できる社会に”

26日の参議院本会議では、車いすを利用している2人の議員が、議場に新たに設けられたスロープで演壇に上り、記名投票を行いました。車いすの議員が直接、記名投票を行うのは憲政史上初めてだということです。

車いすで記名投票を行ったのは、立憲民主党の横澤高徳議員と、れいわ新選組の舩後靖彦議員です。

2人は、議場に新たに設けられたスロープを通って演壇に着くと順番に投票し、舩後議員が介助者に支えてもらいながら、みずからの手で票を投じると、場内から大きな拍手が起きました。

横澤議員らは、階段の上り下りができないため、演壇上で木札の票を投じる記名投票では、これまで参議院の職員に札を託して投票を行ってきました。

スロープは国会のバリアフリー化を進めようと、ことし1月に設置されたもので、26日が初めての活用となりました。

参議院事務局によりますと車いすの議員が直接、記名投票を行うのは、憲政史上初めてだということです。

横澤議員らは「自分の思いを直接投票できることは、とても感慨深いものがある。今後も国会を含め、障害の有無を問わず、誰もが活動できる社会に向けて取り組んでいきたい」などとコメントを寄せました。