NTT社長らと会食「贈収賄
疑い」元総務相らを刑事告発

自民党の野田聖子幹事長代行や高市早苗元政務調査会長らが総務大臣在任当時にNTTの社長らと会食していたことについて、市民団体は16日、「接待は贈収賄に当たる疑いがある」として元大臣ら合わせて22人の告発状を東京地方検察庁に提出しました。

総務大臣在任当時にNTTの澤田純社長らと会食していたと報じられた自民党の野田幹事長代行と高市元政務調査会長はいずれも会食の事実を認めたうえで「接待は受けていない」という認識を示し、会食費用のうちNTT側が負担した分は返金したなどと説明しています。

これについて市民団体は16日「会食は大臣規範などで禁じられた接待で、贈収賄に当たる疑いがある」として、野田氏や高市氏、それにNTT側との会食を報じられた総務省の政務三役の経験者ら合わせて15人と、澤田社長らNTT側7人の合わせて22人の告発状を東京地方検察庁に提出しました。

会見した市民団体の岩田薫共同代表は「利害関係のある企業から接待を受けることは絶対に気をつけなければならないのに、大臣が飲食の場に行っている。検察にはきちんとメスを入れてほしい」と述べました。

総務省の接待問題では、NTTから違法な接待を受けていたとして16日付けで停職3か月の処分を受けて辞職した谷脇前総務審議官や、減給の懲戒処分を受けた巻口国際戦略局長らも同じ市民団体から刑事告発されています。