“研修やルールの強化で再発
防止を徹底”接待問題で農相

農林水産省の幹部職員6人が、利害関係者にあたる会社の元代表から接待を受けたとして処分されたことについて、野上農林水産大臣は26日の閣議のあとの記者会見で、職員への研修やルールの強化などで、再発防止を徹底する考えを改めて強調しました。

農林水産省は、吉川元農林水産大臣に現金を提供していたとして、贈賄の罪で在宅起訴された大手鶏卵生産会社の元代表から接待を受けていたとして、25日、幹部職員6人を減給や戒告などの処分にしました。

これについて、野上大臣は、26日の閣議後の会見で「このような事態が二度と起こらないように、担当の職員に訓示を行い、再発防止策を指示した」と述べました。

そのうえで、政治家と利害関係者がともに同席する会合は、金額や費用負担にかかわらず、大臣などに届け出るようにルールを強化することや、幹部職員に対する研修を実施することなどで、再発防止を徹底する考えを改めて強調しました。

また、会食には、吉川元農林水産大臣ら政治家も参加していたことから「政治家自身も襟を正して対応していくことが重要なことだ」と述べました。

この問題では、減給の懲戒処分を受けた枝元事務次官が、来月1日の衆議院予算委員会の集中審議に参考人として出席することになっていて、野上大臣は「国会の答弁については真摯(しんし)に答えていくことが重要だ」と述べました。