愛知 大村知事“時短営業
要請 宣言解除後も継続”

政府の緊急事態宣言について愛知県の大村知事は、新たな感染者数などが減少傾向にあることを受けて「できるだけ早く宣言の解除に持っていきたい」とする一方で、病床がひっ迫していることなどから飲食店への営業自粛要請は宣言の解除後も条件を変えて続ける考えを明らかにしました。

愛知県では、新型コロナウイルスの新たな感染者数が減少する傾向で、入院患者もこの1週間で138人減って575人となっていますが、病床の使用率などは感染が爆発的に拡大している状況を示す「ステージ4」の指標を依然として超えています。

この状況を受けて、愛知県の大村知事は8日の記者会見で、来月7日まで延長された政府の緊急事態宣言について「新たな感染者の数は着実に減少している。1か月を待たずにできるだけ早く宣言解除という形に持っていきたい」と述べ、期限を待たず宣言の解除を目指す考えを示しました。

一方、すべての飲食店を対象にしている営業時間短縮などの要請については「段階的に規制を緩めていくことになると思う。対象エリアについても県全域なのか、絞るのかいろんな可能性を検討している」と述べ宣言の解除後も条件を変えて続ける考えを明らかにしました。

そのうえで、要請に応じた飲食店への「協力金」については、政府が示す新たな基本的対処方針に則して短縮の時間や金額などを新たに決定し、国の財源措置を得て引き続き支払いたいと説明しました。