財務省職員 文書差し替え
「大変遺憾」石井国交相

森友学園をめぐる決裁文書の改ざん問題で、財務省の職員が国土交通省を訪れ、保管していた改ざんされる前の文書を、断りなく改ざんしたあとの文書に差し替えていたことが、4日に公表された財務省の報告書で明らかになりました。石井国土交通大臣は5日朝の閣議のあとの記者会見で、「大変遺憾だ」と述べて不快感を示しました。

財務省の報告書によりますと、文書の差し替えは会計検査院が森友学園への国有地の売却を検査することが決まったあと、去年4月下旬に財務省理財局の職員が国土交通省に出向いて行われていました。

国土交通省によりますと、財務省の職員は断りなく、勝手に文書を差し替えたということです。

ただ財務省によって差し替えられたのは写しだったため、国土交通省には改ざんされる前の原本は残り、検査院には原本が提出されました。

この文書の差し替えについて、石井国土交通大臣は5日朝の閣議のあとの記者会見で、「私どもが保管していた決裁文書を改めよう、改ざんしようとしたことは大変遺憾であると」と述べ、不快感を示しました。

一方、財務省に抗議するべきではないかと問われ、石井大臣は「すでに社会的制裁を受けているのではないか」と述べるにとどめました。