まん延防止等重点措置は
ステージ3相当を想定

国会は衆議院内閣委員会で、新型コロナウイルス対策の特別措置法などの改正案について審議が行われています。西村経済再生担当大臣は「まん延防止等重点措置」について、基本的に『ステージ3』相当での適用を想定しているとしたうえで『ステージ2』相当でも、感染が広がるおそれがある場合は、適用の可能性があるという認識を示しました。

新型コロナウイルス対策の特別措置法と感染症法などの改正案は、自民党と立憲民主党が、入院を拒否した感染者に対する刑事罰を削除するなどの修正を行うことで正式に合意していて、1日は衆議院内閣委員会で審議が行われています。

自民 冨岡氏 五輪・パラ「会場における除菌は」

自民党の冨岡勉氏は、ことし夏の東京オリンピック・パラリンピックの感染対策について「空手や柔道の会場における除菌などはどうなっているのか。緊急時の対応策は『これで完璧だ』となっているのか」と質問しました。

西村大臣は「1年近く、さまざまな経験をし、内外の研究成果も出てきている。何としても開催できるよう、国内の感染を抑え開催した場合に感染が起こらないよう、医学の専門家の意見も聞きながら全力を挙げて対応していく」と述べました。

立民 玄葉氏 まん延防止等重点措置「わかりやすく」

立憲民主党の玄葉副代表は「まん延防止等重点措置」の要件について「『ステージ』の1から4といったものを使いながら、どういうときに措置するか、わかりやすく示してほしい」とただしました。

西村大臣は「基本的には『ステージ3』相当での適用を想定している。他方『ステージ2』のレベルでも、ある地域が急速に拡大し、都道府県内に広がるおそれがある場合には、ありえると思う。専門家の意見も聴きながら、具体的な状況を見て方針は示したい」と述べました。
改正案は、午後も厚生労働委員会との連合審査会などで質疑が行われたあと、内閣委員会で賛成多数で可決される見通しです。

その後、直ちに本会議に上程され1日中に衆議院を通過する運びとなっていて、参議院での審議を経て3日に成立する見とおしです。