合理的説明ない校則の見直し
市民団体が教委に要望 福岡

福岡市内の中学校で、下着の色や髪型を定めるなど合理的な説明のない校則があるとして、市民団体が見直すよう教育委員会に要望しました。

保護者や弁護士などでつくる「福岡市の制服を考える会」は21日、福岡市役所を訪れ、教育委員会に要望書を提出しました。
要望書では、市内の公立中学校の校則について生徒などから聞き取り調査を行った結果、「肌着や下着は白」「ポニーテールは禁止」「靴下は白で床から15センチ以上」と定めるなど合理的な説明のない校則があるとしています。
また、性別に関係なく選べる新しい制服が導入されたにもかかわらず、男子は選択できないと指導する学校があるなど不必要な区別が行われているとして、見直すよう求めています。
これに対し、福岡市教育委員会の深堀雅基理事は「要望書の内容を精査し、取り組むべきことについてしっかり検討する」とコメントしています。
「福岡市の制服を考える会」の後藤富和さんは「校則などによって子どもたちが学校で苦しい思いをしているように感じる。子どもがのびのびと勉強できる場になるよう努力していきたい」と話しています。
