感染の男性死亡“保健所は
最大限対応”神奈川県知事

神奈川県大和市で新型コロナウイルスに感染した70代の男性が、保健所が連絡を取る前に自宅で死亡していたことについて黒岩知事は「保健所の業務は限界で、現場では、最大限の対応をしたと考えている」と述べました。

神奈川県によりますと、今月10日、大和市で1人暮らしの70代の男性の感染が判明し、翌11日夜には医療機関から「厚木保健福祉事務所大和センター」に届けが出されました。

通常、保健所では、翌日までに本人に連絡を取って体調を確認したり療養の方法を決めたりしますが、感染者が急増しているため対応が追いつかず、13日まで連絡できませんでした。

結局、男性とは連絡がとれないままで、担当者などが今月15日に自宅を訪問し、死亡しているのを見つけたということです。男性の死因や死亡日時はわかっていません。

県によりますと感染の届け出が出された後、連絡ができていないケースは、16日の時点で厚木保険福祉事務所だけで360件以上にのぼったということです。

その後、県や厚生労働省などから医師や看護師などが応援に入った結果、18日の時点では120件余りに減っているとしています。

これについて黒岩知事は「保健所の人員も簡単には増やせない。十分な対応ではなかったかもしれないが、保健所の業務は限界で、現場としては最大限のことをやったと考えている」と述べました。