コロナ感染の海上幕僚長ら
14人で会食 防衛相指導へ

海上自衛隊のトップ、海上幕僚長らが新型コロナウイルスに感染したことについて岸防衛大臣は、海上幕僚長らが今月、送別会として飲酒を伴う会食を14人で行っていたことを明らかにし、配慮が足りない面があったとして今後、指導する考えを示しました。

海上自衛隊のトップ、山村浩・海上幕僚長と海上幕僚長の補佐役、西成人・海上幕僚副長は新型コロナウイルスに感染したことが確認され、現在は在宅で業務を行っています。

これについて岸防衛大臣は閣議のあとの記者会見で、今月16日に山村海上幕僚長と西海上幕僚副長のいずれもが参加し、隊員と合わせて14人で送別会の目的で会食を行っていたことを明らかにしました。

そのうえで岸大臣は、「飲酒を伴ったが乾杯程度で、けん騒になっていなかったと報告を受けている。席の間隔も十分に確保するなど対策は徹底していたが、海上幕僚長と副長が同一の会食の場に参加したことは、安全保障を担う組織であることを考えれば配慮が足りない面があった」と述べ、今後、山村海上幕僚長を指導する考えを示しました。

また記者団が「会食の場が感染を広げた要因なのか」と質問したのに対し、岸大臣は「海上幕僚長や副長を含めて複数の感染者がいて、関連性についてはまだ調査中だが、そうしたことも否定できない状況だと考えている」と述べました。