学術会議「今の組織形態に
こだわらず検討を」井上大臣

日本学術会議の在り方をめぐり、井上科学技術担当大臣は梶田会長と面会し、より役割を果たせるよう今の組織形態にこだわらずに検討することなどを求めました。学術会議側は、今後さらに検討を進め来年4月に報告することになりました。

日本学術会議の在り方をめぐり、所管する井上科学技術担当大臣は24日午後、学術会議の梶田会長と面会しました。

この中で井上大臣は、学術会議がまとめた中間報告を踏まえ、
▽より役割を果たせるよう、今の組織形態にこだわらず検討することや、
▽助言機能を強化し、会員の選考プロセスの透明性を向上させること、
それに、
▽3つの部の会員の比率の在り方などを幅広く検討するよう求めました。

これに対し梶田会長は、より具体的な改革案について、今後さらに検討を進め来年4月に総会を開いたうえで報告する考えを示したということです。

このあと井上大臣は、記者団に対し「組織形態については現状ありきではなく国民の期待に応え、ナショナルアカデミーとしての機能を発揮するためには、どういう在り方がいいのかゼロベースで考えてもらいたい。4月の報告を期待したい」と述べました。