コロナ影響でコメ余り深刻化
需要に応じた生産を 農相

新型コロナウイルスの影響による外食用の需要の落ち込みなどで主食用の「コメ余り」が深刻化していることについて野上農林水産大臣は、会見で強い危機感を示し、転作を支援する制度を活用して、来年は、需要に応じたコメの生産を行うよう呼びかけました。

主食用のコメをめぐっては、新型コロナウイルスの影響で外食用の需要が落ち込んだことなどから農林水産省は、来年のコメの生産は過去最大規模の減産が必要だとしています。

これについて、野上大臣は21日の閣議のあとの記者会見で、「大変厳しい状況にあり、作付け転換の状況いかんでは需給と価格の安定が崩れて危機的な状況に陥りかねない。需要に応じた生産販売を実現するにはまさに今が正念場だ」と述べ、強い危機感を示しました。

そのうえで野上大臣は、「産地や生産者の皆様には需要に応じた生産、販売のさらなる推進をお願いしたい」と述べ、今年度の補正予算案や来年度予算案に盛り込まれた転作の支援制度を活用して輸出用や飼料用のコメ、それに野菜などへの転換を進めるよう呼びかけました。