建設アスベスト訴訟 賠償
責任確定受け 厚労相が謝罪

建設現場でアスベストを吸い込み肺の病気になった元作業員らが健康被害を訴えた集団訴訟で、国に賠償責任があるとした判断が確定したことを受けて、田村厚生労働大臣は、記者会見で「責任を感じ、深くおわび申し上げたい」と謝罪するとともに、被害者の救済の在り方を検討していく考えを示しました。

建設現場でアスベストを吸い込み肺の病気になった東京などの元作業員らが健康被害を訴えた集団訴訟で、最高裁判所は、国の上告を退ける決定をし、全国の集団訴訟で初めて国に賠償責任があるとした判断が確定しました。

田村厚生労働大臣は、記者会見で「国の責任が認められた原告に対しては、責任を感じ、深くおわび申し上げたい」と謝罪しました。

そのうえで「被害者の救済については、まだ具体的に話を聞いているわけではないので、どのような対応があるかは検討していきたい。今回の決定を踏まえて、適切に対応していきたい」と述べました。