菅首相会食“理解得られるか
考えるべき”自民 岸田氏

新型コロナウイルス対策で、政府が大人数での会食を控えるよう呼びかける中、菅総理大臣が5人以上で会食したことについて、自民党の岸田前政務調査会長は、政治家はみずからの行動に国民の理解が得られるかどうか十分に考えるべきだという認識を示しました。

菅総理大臣が5人以上で会食したことは、17日の国会でも取り上げられ、西村経済再生担当大臣は、大人数の会食には注意が必要とする一方「5人以上とか10人以上とか、一律に決めているわけではない」と述べました。

一方、政府の分科会の尾身茂会長は、「今までのクラスターの分析から会食はなるべく5人以下にして、はしご酒や深酒などは感染のリスクが高まるので、控えてほしい」と呼びかけました。

こうした中、自民党の岸田前政務調査会長は「いまは感染が大変厳しい状況であり、政治家や政府関係者は、みずからの行動をしっかりと考え、国民とともに、対策に取り組まなければならない」と述べました。

竹下元総務会長は「やってしまったことをいまさらどうこう言ってもしかたがない。きちんと反省できるかどうかだ」と指摘しました。

また、山口選挙対策委員長は「飲食店は本当に疲弊しており、きちんと距離をとって、換気もしているところに影響するのではないか心配している」と述べました。

共産党 志位氏「危機感全く欠く行動」

共産党の志位委員長は、記者会見で「政府が、多人数の会食はよくないと呼びかけているのに、それを自分でやっているわけだから、まさに現状への危機感を全く欠く行動だ。菅総理大臣は、『国民に誤解を与えるので反省する』という趣旨の釈明をしたが、国民は誤解してはいない。菅政権がいかに無責任かは、もうみんなが知っていることではないか」と述べました。