任持って学校の意見を」
中村知事 理事長の説明求める

加計学園の獣医学部新設に関連して、学園側が3年前の2月の安倍総理大臣と理事長の面会を否定したことをめぐり、愛媛県の中村知事は学園の関係者が28日に約束なしで県庁を訪れたものの、担当者が不在だったためそのまま帰ったことを明らかにしたうえで、理事長など学園を代表する立場の人物が説明に来るべきだという認識を示しました。

加計学園の愛媛県今治市での獣医学部新設をめぐり、愛媛県が国会に提出した内部文書には、学園側からの報告として、今治市が国家戦略特区に提案する以前の平成27年2月25日に加計理事長と安倍総理大臣が面会し、獣医学部の構想を説明したなどと記載されています。

安倍総理大臣は、文書に記載された時期に面会していないと説明しています。

これについて学園側が面会は実際にはなかったとするコメントを出したのに対し、愛媛県の中村知事は「公的機関に偽りの説明をしたとすれば、説明と謝罪をすべきだ」などと批判していました。

この問題をめぐって中村知事は、29日に記者団に対し、学園の関係者が28日に約束なしで県庁を訪れたものの担当者が不在だったため、そのまま帰ったことを明らかにしました。

その後、担当者が電話したところ、学園側は「説明に行きたい」と話したため、いつ、誰が来るのか詰めたうえで改めて連絡するよう求めたということです。

そのうえで中村知事は、「責任を持って学校法人の意見を対外的に担保できるほうが必要だ」と述べ、加計理事長など学園を代表する立場の人物が説明に来るべきだという認識を示しました。