長射程ミサイル“敵基地攻撃
能力保有目的でない”防衛相

敵の射程圏外から攻撃できる長射程の巡航ミサイルの開発について、岸防衛大臣は、自衛隊員の安全を確保しつつ防衛能力を強化するためのものであり「敵基地攻撃能力」の保有を目的としたものではないという考えを強調しました。

防衛省は、陸上自衛隊の「12式地対艦誘導弾」の射程を大幅に伸ばし、敵の射程圏外から攻撃できる長射程の巡航ミサイル「スタンド・オフ・ミサイル」を開発する方針です。

岸防衛大臣は記者会見で「開発は、各国が早期警戒管制能力や各種のミサイルの性能を著しく向上させる中、自衛隊の安全を確保しつつ、相手の脅威圏外から対処を行うためのものだ」と述べました。

そのうえで、記者団から「日本から他国を攻撃できるようになるため『敵基地攻撃』に利用されるという指摘がある」と問われたのに対し「防衛能力を強化するためのもので、いわゆる『敵基地攻撃』を目的としたものではない」と強調しました。