温室効果ガスゼロへ「2兆円
基金活用で技術革新を」

2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにするという政府の目標の実現に向けて、新たな経済対策に2兆円の基金の創設が盛り込まれることについて、梶山経済産業大臣は記者会見で、基金の活用によって企業の研究開発や設備投資を促し技術革新につなげていきたいという考えを示しました。

2050年までの脱炭素の実現に向けて政府は、8日決定する新たな経済対策で、革新的な技術の開発に取り組む企業を10年間にわたって支援する2兆円の基金を創設します。

これについて、梶山経済産業大臣は、8日の閣議のあとの記者会見で「基金を呼び水として民間企業の研究開発や設備投資を誘発し、野心的なイノベーションへ向かわせたい」と述べました。

また、梶山大臣は、脱炭素に向けて期待される分野の1つが水素だとして「2兆円の基金の活用や水素ステーションの規制改革などあらゆる政策ツールの活用を検討する」と述べ、重点的に支援する考えを示しました。