北方領土でロシア軍が
ミサイル訓練 防衛相が抗議

ロシア軍が北方領土で地対空ミサイルシステム「S300」の訓練を初めて行ったことについて、岸防衛大臣は、軍備の強化につながるなどとして、外交ルートを通じて抗議したことを明らかにしたうえで、動向を注視していく考えを示しました。

ロシア軍は今月1日、射程がおよそ400キロの地対空ミサイルシステム「S300」の訓練を、北方領土を含む島々で初めて行ったと発表しました。

これについて岸防衛大臣は閣議のあとの記者会見で「北方四島における、ロシア軍による軍備の強化につながるものだ。諸島に対するわが国の立場とは相いれず、受け入れることはできない旨、外交ルートを通じて抗議した」と述べました。

そのうえで、岸大臣は「ロシアは、これまでも地対艦ミサイルの部隊や、新型戦闘機を配備したことが伝えられている。北方領土を含めた極東地域におけるロシアの動向については、引き続き注視をしていきたい」と述べました。