イージス・アショア代替策
「総経費提示は困難」防衛相

新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の代替策をめぐって、岸防衛大臣は、搭載する装備品の仕様など、今後、さまざまな検討が必要になるとして、現時点で、導入後の維持や整備にかかる経費を明らかにすることは困難だという認識を示しました。

配備を断念した「イージス・アショア」の代替策をめぐり、防衛省は、新型のイージス艦を2隻導入する場合、4800億円から5000億円以上の費用がかかるなどとする民間の調査の中間報告を提示しています。

これについて、27日午後開かれた衆議院の安全保障委員会で、立憲民主党の本多平直氏が中間報告の試算について「維持整備費が書かれていない」とただしたのに対し、岸防衛大臣は「搭載する装備品の細部の仕様や、運用の形態など、さまざまな要素を検討する必要があり、現時点で精緻な総経費を示すことは困難だ」と述べました。

そのうえで、岸大臣は「安全保障環境は非常に厳しいものがある。代替策についてしっかりと議論して、あるべき方策を取りまとめていきたい」と述べました。