Go Toトラベルめぐり
都知事が首相と会談

「Go Toトラベル」をめぐって、政府が、新型コロナウイルスの感染拡大地域を目的地とする旅行を対象から外す措置を導入するとしている中、東京都の小池知事は菅総理大臣と会談し、都内の感染状況などを報告しました。会談のあと小池知事は、政府が行う措置の具体的な内容を踏まえ、対策の検討を進める考えを示しました。

「Go Toトラベル」をめぐって、政府は、新型コロナウイルスの感染拡大地域を目的地とする旅行を対象から外す措置を導入するとしています。

こうした中、東京都の小池知事は24日午後、菅総理大臣、西村経済再生担当大臣と相次いで会談し、都内の感染状況などを報告しました。

会談のあと都庁に戻った小池知事は、記者団に対し「この状況で対策を練る必要があることから、国のさまざまな情報の詳細が十分伝わってこない部分もあったので、菅総理大臣や西村大臣に確認させていただいた」と述べました。

そのうえで、「国と連携しながらコロナ対策をしっかりやっていく」と述べ、政府が行う措置の具体的な内容を踏まえ、対策の検討を進める考えを示しました。

都庁内では、「国が始めた施策であり、国が対応を決めるべきだ」という意見があるほか、「感染が拡大している東京を目的地とする旅行だけでなく、東京から出発する旅行の扱いはどうするのか」という指摘も出ていて、都は、政府と連携しながら対応を検討することにしています。

西村経済再生相「危機感を共有 連携で一致」

西村経済再生担当大臣は、全国知事会とのテレビ会議で、東京都の小池知事と、およそ40分間会談したことを明らかにしたうえで「現状について、危機感を共有し、早期の対応が必要だとして、国と都で連携して取り組むことで一致した。東京は今後、陽性者や病床の数で、重要な局面を迎える可能性もあるので、しっかり連携したい」と述べました。

加藤官房長官「都と連携し対策に万全を期す」

加藤官房長官は、午後の記者会見で「東京都の新型コロナウイルスの感染状況などについて情報を共有するとともに、『Go Toキャンペーン』や飲食店に対する時間短縮の要請について、東京都の考えを聞くとともに国の考え方を話したと聞いている。引き続き、東京都としっかり連携しながら新型コロナウイルス対策に万全を期していきたい」と述べました。