豪雨被害のJR日田彦山線
BRT復旧で支援 総務相

3年前の九州北部豪雨で被災し、一部区間で不通が続く福岡県のJR日田彦山線の現場を視察した武田総務大臣は、不通区間に専用道路を整備してバスで運行する「BRT」での復旧が地域振興につながるよう、財政面も含めて支援を充実させる考えを示しました。

JR日田彦山線は、福岡県の添田駅と大分県の夜明駅の間が現在も不通となっていて、この区間の線路を撤去し専用道路を整備するなどして3年後までにバスで運行する「BRT」で復旧させる計画になっています。

武田総務大臣は22日、福岡県添田町役場で、福岡県の小川知事やJR九州の青柳社長、それに地元の町長らと会談し、「地域の方が一刻も早くもとの生活に戻れるよう尽力していただきたい」と述べました。

その後、武田大臣は、不通となっている区間の駅を視察して回り、BRTの運行が始まった場合の電車とバスの乗り継ぎ方法などについて確認しました。

視察のあと武田大臣は、記者団に対し、「九州では初めてのBRTの事業となるので、かなり注目を集めると思う。

ほかの地域から来ていただいて、地方回帰のきっかけとなるよう振興策を考えてもらい、政府としても、財政面含め、できることはすべて支援していきたい」と述べました。