河井元法相裁判で”現金受け
取った”後援会メンバー調書

公職選挙法違反の罪に問われている、河井克行元法務大臣の裁判で、検察は、元大臣の地元後援会のメンバーらが元大臣から直接現金を受け取ったとする供述調書を次々と読み上げました。

元法務大臣の河井克行被告(57)は、妻の案里被告(47)が初当選した、去年の参議院選挙をめぐって公職選挙法違反の買収の罪に問われ、無罪を主張しています。

起訴状では、元大臣の地元後援会「三矢会」のメンバーらにも現金を配ったとされ、19日の裁判では検察官が、10人分の供述調書を読み上げました。

いずれも元大臣から5万円から10万円の現金を直接、受け取ったとしていて、安芸高田市の男性は、去年5月に自宅近くの田んぼで封筒を渡されたとしたうえで、「案里議員の当選のための金以外に考えられず、票の取りまとめの報酬だと思った」と供述したということです。

元大臣から「家内が出るから応援してください」と呼びかけられたことに加え、「平成24年の元大臣の選挙の際にも現金5万円を受け取った」と供述したということです。

元大臣の裁判は来週から証人尋問が再開される予定です。

また、裁判所は来年3月にかけて週に3日から4日のペースで裁判の予定を入れたことを明らかにしました。