理に唯々諾々が
経済界ではない」経団連会長

今月末で退任する経団連の榊原会長が21日、最後の記者会見を行い「政府に具体的に提言して実行を促すのが経団連の役割だ」と述べ、新会長には政府への積極的な政策提言を期待したいという考えを示しました。

経団連の榊原会長は今月31日の定時総会で退任し、後任には日立製作所の中西宏明会長が就任することになっています。

21日に最後の記者会見を行った榊原会長は、政治との関係について、「就任当時は社会に閉塞(へいそく)感がある中、経団連のステータスも低下していた。本来、政治とは切さたく磨すべきだという意見もあるが、危急存亡の時には経済再生などの大きな問題に一体となって取り組む必要があると考え、政治との連携を第一課題としてきた」と振り返りました。

そのうえで、榊原会長は「総理の言うことを唯々諾々と聞くのが経済界ではなく、具体的に提言して実行を促すのが経団連の役割だ。中西新会長にも政府の重要な政策決定の場に入っていただき、経済界の考えを積極的に出してほしい」と述べ、新会長には政府への積極的な政策提言を期待したいという考えを示しました。