「日本学術会議」をめぐって、参議院の自民党と立憲民主党の国会対策委員長が会談し、立憲民主党が、内閣府などと会議側との会員任命の事前調整のいきさつについて、政府側に説明させるよう求めたのに対し、自民党は持ち帰り、協議を続けることになりました。

「日本学術会議」をめぐり、菅総理大臣は、5日の参議院予算委員会で、会員の任命にあたり、以前から内閣府の事務局などと会議の会長との間で調整が行われていたものの、今回は行われず、結果として任命されなかった人が生じたことを明らかにしました。

これを受けて、自民党の末松参議院国会対策委員長と、立憲民主党の難波参議院国会対策委員長が会談し、難波氏は、「政治介入で問題だ」として、調整が始まった時期や、今回、行われなかった理由などを政府側に説明させるよう求めました。

また、難波氏は、政府が管理している、今回の任命をめぐる記録を国会に提出させることも合わせて求めたのに対し、末松氏は、いずれも持ち帰って検討する考えを示し、協議を続けることになりました。

一方、難波氏は、任命の調整に当たった杉田官房副長官を呼び、参議院予算委員会での集中審議を行うよう重ねて求めましたが、末松氏は、集中審議は検討するものの、杉田副長官の出席には応じられないという考えを伝えました。