橋の耐震不良 業者受注
福岡の26件の工事も調査へ

東京 日野市の中央自動車道をまたぐ橋の耐震工事で必要な鉄筋が入れられていなかった問題を受け、赤羽国土交通大臣は、工事を行った業者が過去10年間に国などから受注した福岡県内の26件の工事についても調査する方針を明らかにしました。

東京 日野市の中央自動車道をまたぐ市道の橋では、耐震補強工事の際、橋桁を支える「橋台」に本来必要な鉄筋が不足していたことが分かり、工事を発注した中日本高速道路が補強工事をやり直すことにしています。

また、工事を受注した福岡県宗像市の業者が施工した周辺の橋についても問題がないか調べる方針です。

この問題を受けて赤羽国土交通大臣は、閣議後の記者会見で、国や高速道路会社がこの業者に発注した耐震工事など、今回と同様の工事は過去10年間で26件だと明らかにしました。

そのうえで「高速道路会社と連携しつつしっかりと調査を行い、厳正に対応したい」と述べました。

九州地方整備局や西日本高速道路によりますと、26件はいずれも福岡県内で、九州自動車道や国道の橋の耐震補強工事などだということです。

ふだんの通行における安全性は確認されているということですが、今後、鉄筋が適切に使用されているかなどを調べ、不足が確認された場合などは必要な対策を講じるとしています。