場を利用し卑劣な行為」
狛江市長のセクハラを確認

東京・狛江市の高橋都彦市長が、市の女性職員にセクハラ行為をしていた疑いがあるとして議会で追及されていた問題で、市の調査で女性職員2人に対して、市長によるセクハラ行為があったことがわかりました。

この問題は、狛江市の高橋市長が、共産党の市議団が行った情報公開請求などをもとに、平成26年に女性職員に歓送迎会で自分が口をつけたコップで何度も飲むことを強要したり、複数の女性職員の肩や腰などを触るセクハラ行為を行っていた疑いがあるなどと議会で追及されていたもので、高橋市長は「身に覚えがない」などと否定しています。

これについて市が関係する職員から話を聞くなどして再調査を進めたところ、これまでに2人の職員に対して市長によるセクハラ行為があったと新たに確認できたということです。

市はこうした調査結果を市長に伝える臨時会議を今月18日に開き、21日、そのやり取りを文書と音声で公開しました。

それによりますと、水野穰副市長が調査結果を伝えたうえで「市長は立場を利用して卑劣な行為を行ったにもかかわらず、『身に覚えがない』と言い逃れ職員や市政に及ぼした影響は計り知れないと考えます」と指摘したということです。

そのうえで市長に「ご自身で進退をお考えいただきたい」などと述べ、辞職を促しています。この問題を受けて、高橋市長は21日午後、会見を開き、みずからの見解を明らかにする予定です。

きっかけは情報公開請求

この問題が明らかになったのは、狛江市の共産党の市議団が行った情報公開請求で、市が公開した文書がきっかけでした。

この文書は、市の職員が女性職員からのセクハラの訴えを聞き取った内容をまとめた内部文書で、この文書をもとに市長が議会で追及されていました。

公開された文書や共産党市議団の聞き取りなどによりますと、高橋市長が平成26年に女性職員に歓送迎会で自分が口をつけたコップで何度も飲むことを強要したほか、複数の女性職員の肩や腰などを触るセクハラ行為を行っていた疑いがあるなどとして、市議会で追及されていました。

高橋市長は、これまでの記者会見などで「身に覚えがない」と述べて一貫して否定してきた一方、市政に混乱が生じたなどとして自身の給与を先月から2か月間、20%カットしていました。

高橋市長は、情報公開で公開された文書の信頼性について疑問を示していたことなどから、市は関係する職員から話を聞くなど調査を進めていました。

副市長「職員は涙ながらに話した」

この問題を受けて、水野穰副市長らが市役所で会見を開きました。

この中で、高橋市長がことし3月の会見でセクハラについての相談内容が記された文書について、自分ではないと否定したうえで、信頼性を疑うとして、「作成した職員にはペナルティを科す可能性がある」と発言したことを受けて、関係者から聞き取り調査を始めたことを明らかにしました。

調査の中で、平成26年4月から平成28年3月の間に市長から、腰に手を回されたとか車の中で手を触られたなどととする訴えが2人の職員からあり、市長によるセクハラが確認できたということです。

また狛江市の石森準一参与は「おととし12月に、市民の中で市長のセクハラがうわさになっている」として、注意を促していたことを明らかにしました。

水野副市長は「今回の調査でも職員は涙ながらに話してくれ、市長によるセクハラ行為が確認できました。職員は長い間苦しい思いをため込んできたんだと思います。市長には進退を含めて責任の在り方を判断してほしいと話しました」と話していました。

市民団体 辞職求める署名を提出

市民らで作る団体「高橋市長のセクハラ問題の幕引きを許さず、真相解明・再発防止へ」実行委員会が21日午前、市長の辞職などを求める817人分の署名を、狛江市の上田博記秘書広報室長に手渡しました。

このあと、市役所で記者会見を開き、周東三和子実行委員長は「ここまでセクハラの事実が明らかになった以上、市長はみずからのセクハラ行為を認め、職員と市民に謝罪し、直ちに辞職するよう求めます」と述べました。

実行委員会によりますと、これまでに合わせて3723人分の署名が集まっているということで、引き続き署名活動などを通じて高橋市長の辞職を求めていきたいとしています。

市に苦情などの電話やメール300件余

狛江市によりますと、高橋市長のセクハラの疑いをめぐっては、ことし3月以降、市に対し、「とんでもない話で、市長は進退を考えるべきだ」といった苦情などの電話やメールがこれまで300件余りに上っているということです。