「小中学校など冬休みの延長
や分散求めず」萩生田文科相

年末年始の帰省や旅行を分散させるための休暇について、萩生田文部科学大臣は、この春の全国一斉休校の影響で、いまだに補習授業などで授業時間の確保に努めている現状を踏まえ、小中学校などに冬休みの延長や分散を求めない考えを示しました。

新型コロナウイルス対策として、西村経済再生担当大臣は、年末年始の帰省や旅行を分散させる休暇の取得を呼びかけています。

これを受けた学校の対応について、萩生田文部科学大臣は、閣議のあとの記者会見で「全国一斉休校の影響で、いまだに補習授業などを行っている学校もあると承知しており、文部科学省として通知をすることは考えていない。西村大臣から相談があった段階で、『学校はちょっと無理だ』と伝えている」と述べ、小中学校などに冬休みの延長や分散を求めない考えを示しました。

そのうえで、萩生田大臣は「学校の冬休みの期間は、学校の設置者である教育委員会などが所管の学校の状況に応じて、適切に設定するものであり、その判断で延長するのなら否定はしない」と述べました。