井上科学技術相と
学術会議の梶田会長が面会

日本学術会議を所管する井上科学技術担当大臣と学術会議の梶田会長が面会し、井上大臣が、未来志向で今後の学術会議の在り方を検討したいと伝えたのに対し、梶田会長は、学術会議の提言機能などを検討し、年末をめどに報告する考えを示しました。

2人の面会は、23日午前、東京 千代田区の合同庁舎で行われました。

井上大臣は「学術会議が、国の予算を投じる機関として、本来発揮すべき役割をより適切に果たし、国民に理解される存在であるべきだ」と指摘しました。

そのうえで、「コミュニケーションを取りながら、未来志向で、今後の学術会議の在り方をお互いに考えていきたい」と伝えました。

これに対し、梶田会長は、学術会議が推薦した会員候補6人が任命されなかったことについて、「現在、任命問題をめぐって苦慮している。今後の率直な対話のためにも、問題の解決が大変重要だ」と述べました。

そして、「学術会議は、国と社会を学術の観点から支えることが強く求められており、国民との対話を通じて役割をより発揮できるよう取り組みを強化したい」と述べました。

そのうえで、学術会議の提言機能や情報発信力、国際活動などについて、今後検討し、年末をめどに、井上大臣に報告する考えを示しました。

井上科学技術相「年末までに結論を」

井上科学技術担当大臣は、閣議のあとの記者会見で、学術会議の在り方について「学術会議として、内部でしっかり検討してもらいたい。丸投げするわけではなく、随時、意見交換しながら、年末までに結論を出していきたい」と述べました。

そのうえで、来週にも、学術会議を視察して意見交換を行うとともに、河野行政改革担当大臣や自民党の作業チームで座長を務める塩谷元文部科学大臣とも、来週の早い段階で意見を交わす意向を示しました。

一方、会員候補6人が任命されなかったことに関連し、井上大臣は「梶田会長からは、菅総理大臣にも提出された要望書をいただき、『よろしくお願いします』という話があった。ただ、私からは、『総理大臣の任命なので、菅総理大臣のほうで考えていただく。学術会議全体の在り方は、未来志向で前向きに協力しながら考えていこう』とお答えした」と述べました。

そのうえで「私の理解としては、今回の具体的な個別の任命は、総理大臣の権能なので、菅総理大臣のほうでお考えいただく。私は学術会議の担当大臣なので、制度的に任命や推薦の在り方は検証していくという役割分担だ」と述べました。

梶田会長「年末をめどに状況を報告と説明」

会談のあと日本学術会議の梶田会長は、記者団に学術会議の在り方について、「今後、外部評価委員会による評価などを踏まえて、提言機能や情報発信力、国際活動などを検討すべきだという話をして、年末をメドに状況を報告したいと説明した。他のメンバーと相談し、未来志向でしっかりと検討していきたい」と述べました。

一方、会員候補6人が任命されなかったことについて、「井上大臣は、任命権者ではないので、学術会議のあり方の議論を進めていくことが中心になると思う」と述べました。