日米共同訓練 期間中の
米軍人の基地内宿泊を要望

宮崎県内で、今月から始まる日米共同訓練の期間中、在日アメリカ軍の軍人が宮崎市内のホテルに宿泊する計画を立てています。県と市は計画に強く反対していて、19日、宿泊場所を従来どおり基地の中とするよう防衛省に要望しましたが、「非常に難しい」との回答だったということです。

今月26日から来月5日まで宮崎県新富町の航空自衛隊新田原基地で行われる日米共同訓練では、期間中、参加する在日アメリカ軍の軍人およそ200人のほとんどが、宮崎市内のホテルに宿泊する計画です。

これについて、宮崎県の河野知事らが19日午後、防衛省を訪れ、中山泰秀防衛副大臣に、従来どおり基地内に宿泊するよう求める要望書を手渡しました。

これに対し、中山副大臣は、訓練に参加するのは新型コロナウイルスのPCR検査を受けて陰性が確認された軍人だけだと説明し、厳しい感染防止対策をとっていると述べました。

公務中のアメリカ軍人には、原則として日本の国内法が適用されず、沖縄県では、感染がわかった際の調査が難しくなるなどの課題が出ています。

非公開の話し合いのあと、河野知事は取材に応じ「基地内での宿泊については、『交渉を行ったが非常に難しい』という答えだった。感染などへの警戒が大変強いと申し上げた」と述べました。

計画に対して地元が強く反対する中、アメリカ軍の先遣隊50人ほどが19日から宮崎市内のホテルでの宿泊を始めました。