「金額が多いので票の取り
まとめ依頼だと思った」市議

公職選挙法違反の罪に問われている河井案里議員の裁判に広島県の江田島市議会の議員が出廷し、案里議員の秘書から現金10万円を受け取り、「票の取りまとめの依頼だと思った」と証言しました。

参議院議員の河井案里被告(47)は、夫で元法務大臣の河井克行被告(57)とともに、去年の参議院選挙をめぐって公職選挙法の買収の罪に問われ、無罪を主張しています。

東京地方裁判所で開かれた5日の裁判には、江田島市議会の胡子雅信議員が証人に呼ばれ、案里議員の公設第1秘書から現金10万円を受け取ったことを認めました。

胡子議員は去年6月、案里議員も出席して開かれたカラオケ大会の会場で、案里議員の秘書が「先生からです」と言って現金の入った封筒を渡してきたということです。

一方で、案里議員とは会話が無かったということです。

これについて、胡子議員は「地元でカラオケ大会があることを案里議員に紹介したお礼かと思ったが、それにしては金額が多いので、票の取りまとめの依頼だと思った」と述べました。

また、「先生から」と言われたことについて、「案里議員か河井元大臣、もしくはその両方からだと思った。受け取っていいお金だとは思わなかったが、河井元大臣は安倍前総理大臣の側近と言われていたので、いっぺんに返すとにらまれると思った」と証言しました。