「財政投融資なども活用し
景気戻す努力を」麻生副総理

麻生副総理兼財務大臣は、初閣議のあとの記者会見で、今後の経済・財政政策の運営について、当面は景気の回復を優先しつつ、経済再生と財政再建の両立を図っていく考えを強調しました。

この中で麻生副総理兼財務大臣は「総理からは日本銀行と緊密に連携し、新型コロナウイルスの影響について企業金融の円滑化と金融市場の安定に努め、感染収束後の成長軌道への回帰のために政府日銀一体となって取り組むよう指示を受けた」と述べました。

そのうえで、麻生副総理は「新型コロナウイルスへの対応で補正予算を組んだため財政は悪化しているが、今は放っておけば、景気はさらに悪くなる。それが悪循環を起こして、財政も悪くなるので、財政投融資なども活用しながら景気をきちんと戻す努力をしていくことが重要だ」と述べ、当面は景気の回復を優先しつつ、経済再生と財政再建の両立を図っていく考えを強調しました。

「地銀 経営改革は1つの選択肢ですべてではない」

また麻生副総理は、菅総理大臣が地方銀行の再編に言及していることについて、「地方銀行は現在のままでは人口減少を考えると経営は難しくなっていくので、持続可能な経営をしてもらえるよう、改革を促すことが必要だが、合併などについては個々の経営判断だと思う。経営改革は1つの選択肢だとは思うが、それがすべてではない」と述べました。