新しい「国民民主党」
設立大会開き活動をスタート

合流新党の「立憲民主党」に参加しなかった議員でつくる新しい「国民民主党」は15日設立大会を開き、玉木新代表ら執行部の体制を正式に決めて、活動をスタートさせました。

合流新党の「立憲民主党」に参加しなかった議員でつくる、新しい「国民民主党」は15日夕方、東京都内で設立大会を開き、衆参両院の15人の国会議員のほか、連合の相原事務局長も出席しました。

大会では「穏健保守からリベラルまでを包摂する、国民が主役の改革中道政党をつくる」とした新党の綱領などが了承されました。

そして、代表に玉木雄一郎氏が就任し、幹事長に榛葉賀津也氏、政務調査会長に舟山康江氏、国会対策委員長に古川元久氏を充てるなどした執行部の体制を正式に決めて、活動をスタートさせました。

このあと玉木新代表があいさつし、「決死の覚悟で集まった15人の議員らと、改めて国民のための政治を実現していくという思いを胸に刻み、一緒に新たなスタートを切りたい。広く開かれた中で議論を共有し政策を磨いていく。小舟だが変革の旗を高く掲げて船出したい」と述べました。

玉木代表「憲法審査会 審議拒否しない」

国民民主党の玉木代表は、設立大会のあとの記者会見で「少数精鋭の誇るべき仲間と一緒にスタートできてよかった。日本が抱える問題点を国民にわかりやすく伝え、意見を聞きながら政策にフィードバックし、国会につないでいく」と述べました。

そのうえで玉木氏は「地方自治や婚姻、解散権の制約などの分野で、新しい時代を先取りするような憲法改正草案を年内にも作り、世に問いたい。国民民主党は、憲法審査会は審議拒否しないという方針で行く」と述べました。

前原代表代行「統一会派 リセットし独自路線を」

前原代表代行は、記者団に対し「中道改革勢力として、これから人数を増やしていきたい。代表代行として、今までの政治キャリアを生かし、大所高所に立ったアドバイスをしていきたい」と述べました。

一方、前原氏は立憲民主党などとの連携について「あすからの臨時国会は、今までの流れの中で統一会派を組むが、その後は、いったんリセットし、どう独自路線を築いていくか議論したい。党の設立にあたり、合流による『大きなかたまり』を目指すことはしないということを確認しており、会派の在り方も、その前提で考えていかなければいけない」と述べました。

山尾議員「『政策供給型』の政党に」

国民民主党の山尾志桜里衆議院議員は、記者団に対し「小さい政党だが、明るい船出となり、正直で質の高い政治を仲間と一緒にやっていけると実感した。『政策供給型』の少数政党として、『旧来型』で高齢化した、今の自民党には供給できない政策をどんどん作っていきたい」と述べました。